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松田 達磨; Hassinger, E.*; 青木 大*; Taufour, V.*; Knebel, G.*; 立岩 尚之; 山本 悦嗣; 芳賀 芳範; 大貫 惇睦; Fisk, Z.; et al.
no journal, ,
重い電子系超伝導体URuSiについて、質の異なる単結晶について電気抵抗と比熱測定を行った。そして、超伝導転移温度及び隠れた秩序転移温度の試料依存性について、残留抵抗比の関数として整理を行った。高純度試料における電気抵抗では、超伝導転移温度以上でフェルミ液体的温度の2乗に従う振る舞いは見られないことが明らかになった。これらの異常について、加圧に敏感な性質との関係も考慮した試料内の超伝導相の非一様性について議論する。
松本 裕司
no journal, ,
典型的重い電子系物質CeRuSiのCeを、f電子のないLaに希釈した系の電子状態の研究を行った。Ce希薄濃度において、f電子は既にフェルミ面の形成に寄与している。つまり不純物近藤状態においてf電子は遍歴していることを実験で初めて明らかにした。さらに、フェルミ面の温度に対する変化を観測し、高温で局在していたf電子が近藤温度程度で遍歴することを明らかにした。この結果は、局在性が非常に強いf電子も近藤効果を起こすことで、必ず遍歴することを示唆した重要な結果である。
徳永 陽
no journal, ,
PrTiAlは、低温で多極子秩序と考えられる相転移を示す一方、高温では近藤効果による重い電子状態を示唆する振る舞いが観測される。f電子の高次多極子自由度と伝導電子との相互作用を理解するうえで非常に興味深い系である。講演ではこの物質について行ったAl-NMRによる微視的研究の結果を報告する。